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ギランバレー症候群の症状と再発性について!原因は鶏肉?

<監修医師 春田 萌>
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有名な俳優さんが2006年にギランバレー症候群という難病を発症し、その病名が世間に知られました。

「ギランバレー症候群」とは一体どんな病気なのでしょうか?

今回はギランバレー症候群について詳しくお話ししたいと思います。

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ギランバレー症候群の症状

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ギランバレー症候群とは急速に足や手の筋力が低下し、歩行困難や症状が重篤になると、次は喉の筋肉の筋力が低下し、

物を飲み込むことも困難になったり、呼吸困難を引き起こす、日本では難病指定されている病気です。

 

症状は身体の足などの下の方から、上の方(喉、頭部)などに向けて広がっていきます。

 

1年間に10万人の内1~2人に発症する病気で、主に60歳前後の男性の方が多く発症しているという事が報告されています。

難病指定されているくらいですので、はっきりとした原因はまだ解明されていません。

 

ギランバレー症候群の初期症状

手足の筋力低下の症状が現れる前の初期症状として、「風邪によく似た症状」が報告されています。

だいたい発症の1~2週間前に咳や発熱、喉の痛み、頭痛、下痢などの症状が現れるのが特徴です。

 

前述でもお話ししたようにギランバレー症候群のはっきりとした原因は不明ですが、

これらの初期症状が現れることから、風邪の感染に関わるウイルスが引き金となって、病気と闘う免疫システムが狂ってしまう事で、

自分の正常な神経までもを攻撃してしまう・・・というのがギランバレー症候群の特徴だと考えられています。

 

ギランバレー症候群の原因と考えられているウイルス

ギランバレー症候群の初期症状が風邪のような症状という事が分かっていますが、どんなウイルスへの感染に注意するべきなのでしょうか?

 

ギランバレー症候群の発症の原因が明らかになっているウイルスは、

①カンピロバクター

 

②サイトメガロウイルス

(ヘルペスウイルスに属し、性病を引き起こすウイルス。)

 

③EBウイルス

(風邪症状に似た症状が起こる、重篤になると多臓器不全や悪性リンパ腫の原因となるといわれている。)

 

④マイコプラズマ

(風邪症状から肺炎になる事が多いウイルス。)

【関連記事】
マイコプラズマ肺炎の症状チェック!その治療法も解説!

 

の4つが分かっています。

ギランバレー症候群の治療法としては主に3つの方法が挙げられます。

 

免疫グロブリン大量療法(免疫グロブリン製剤を投与して抗体を補充するような治療)こちらは高額医療費の適用される治療法のようです。

 

血漿交換(ウイルスが入っていない血液を身体に循環させて入れ替える、人工透析に似たような治療法。ギランバレー症候群に対してはこの治療法は保険適用になっています。)

 

ステロイド(痛みなどを抑える為にステロイド剤を投与する)

 

の3つの方法があります。

 

そして上記の感染が考えられるウイルスの中で一番良く感染原因として挙げられるのが、カンピロバクターという食中毒が原因となるウイルスです。

カンピロバクターに関しては後で詳しくお話ししたいと思います。

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ギランバレー症候群の再発性について

 

ギランバレー症候群は神経系の病気としては珍しく完治する病気ではありますが、回復には個人差があります。

発症から1か月頃が最も病状が重篤になると言われており、その後4~6か月で徐々に回復していきます。

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しかしながら人によっては1年経過しても、身体症状が回復せず、発症した10%程の方が歩行が出来なくなるなどの後遺症が残るといわれています。

 

回復後に数年後、同じ症状にかかる確率は2%と言われており、ギランバレー症候群の治療をした後の再発率は10%前後との報告もあります。

 

再発の予防法についてですが、感染した際の「ウイルス」によって予防法が異なると言われています。

一番はウイルスに再感染しないように、気を付けることなのですが、カンピロバクターウイルスによるギランバレー症候群の発症の場合は食中毒に気を付ける事が重要です。

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ギランバレー症候群の原因は鶏肉なの!?

 

ギランバレー症候群の原因となるウイルスの一つに食中毒の元であるカンピロバクターウイルスによるがある事は前述で紹介しました。

カンピロバクターウイルスは鳥などの動物の体内に居る事が多く、それらは大抵フンや尿によって排出されます。

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しかしながら、よく加熱していない鶏肉などに菌が付着している場合があります。

その事が原因で発症する例が最も多いとされており、一度このウイルスが原因でギランバレー症候群を発症している人は鶏肉(加熱されていないものは特に)に注意する必要があります。

 

東京都のある調査では鶏肉に付着しているウイルスを調査したところ、流通している鶏肉の4割から6割にカンピロバクターが付着しているとの報告もあります。

 

それだけカンピロバクターウイルスは私たちの身近なところに存在しており、十分に加熱して食べるようにする、生で食べる事は避ける事が重要です。

 

ギランバレー症候群はまだまだ原因の分からない難病ではありますが、食中毒を発症するウイルスなどからの感染が分かっており、鶏肉などに付着していることが多い事が分かっています。

 

私たちの身近なところに原因となるウイルスがいるかもしれないと思うと、怖いですね。

 

加熱処理したものを口にし、生で食べる事は避けるなど、知っていれば自分自身で十分に原因となるものを防ぐ事が可能です。

自分自身で気を付けるように心がけて、健康的な毎日を過ごせるように心がけましょう。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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